「はい」
年末の電車の中、何気なくドア上の映像に目をやると、
「ガラスの仮面」をパロディにしたCMが流れていました。
懐かしいなぁ、と思いしばらく見入ってしまいました。
ご存知の方も多いと思いますが、
このアニメは平凡な少女がライバルとの関わりを通して
芝居の才能を開花させていく長編漫画です。
自分が主人公、北嶋マヤになったつもりで夢中になって読んだものです。
多くの話がありますが、「4つのセリフしか言えない話」は特に好きなものでした。
相手とのどんな会話にも「はい、いいえ、ありがとう、すみません」の4つで
受け応えなければならないという設定のお稽古の話です。
イントネーションや語尾の伸ばし方によってニュアンスが変えられる四語。
アドリブでそのパターンをいくつ言えるかという話でした。
例えば「はい」・・。
私達の日常でも、一日に何度「はい」という言葉を使うのでしょう。
仕事でも、見知らぬ人とのやり取りでも多く話していますね。
リモートワーク中心になってもそれは変わらないと思います。
さて、
自分はその返事をいつも意識的に大切に使っているだろうか・・・。
「はい」、「はーい」「はいっ!」「はい?」「はい~」「はい!」
比べてみると気持ちがよく表れる言葉。
その後に続く言葉の前振りになる大事な2文字。
「はぁ・・い」 「あ、今面倒だと思っているみたいだな」
「はい!」 「嬉しそう!喜んでもらえているみたい」
「はい」 「まっすぐ伝わったようだね」
シンプルで何気なく使う言葉
「はい」についてもう一度見つめ直し、
考えてみるのもいいかもしれないと考えた年末年始でした。
(グリーンデザイナー Kaoru)
