ミモザの季節
ある日のことです。
5歳の男の子が静かに話かけてきました。
二人になったタイミングを見計らっていたのでしょうか、
真剣な顔つきで、迷いながら話をしてきました。
「あのね、もうすぐみんなで『おとうさん、おかあさん、先生方、今まで・・ありがとうございました・・。』っていうのがあるじゃない?」
・・・・・どうやら卒園式で述べるお別れの言葉のことのようです。
「それさ・・・、みんなで一緒に言うところに
『わたしたちは・・』っていうのがあるんだけど、そこを男の子は『ぼくたちは・・』って
変えた方がいいと思うんだけど・・・・。」
そうかぁ、なるほどねぇ・・。
考えた私は
わかりやすくジェンダーについて話そうとして、やめました。
“大きくなると、女の人も男の人もどちらも「私」という言葉を使うこと”、そして
“あなたが何かについて考え、疑問に思ったことをちゃんと自分の意見として
言えたことが素晴らしい“とだけ伝えました。
子どもたちが何かについて真剣に考え、みんなに思いやりを持つこと。
大人がそれをしっかり聞いて受け止めること。
そうしていけばジェンダー問題も難しくはなっていかないのかもしれないと
考えたからです。
もうすぐみんなが大好きなミモザの季節がやってきます。
そして、3月8日ミモザの日はInternational Women’s Dayです。
男の子も女の子もみんなでふさふさのミモザの花を楽しみましょう!
(グリーンデザイナーKaoru)
